【SideM】翔太と支え合いの話【エムステ】
エムステの話は前回の記事で最後にしようと思っていたのですが、やっぱりどうしても書き残しておきたいことがあったので今この文章を書いています。
御手洗翔太のイベントストーリーの話です。
翔太にとってのエムステのイベスト、最初から最後まで通してみると「周りに頼ること」が1つのテーマとしてあったように思います。
翔太ってよく誰かに甘えたり、生意気と取れるような行動をしたりもするのですが、同時に周りのことをすごくよく見てるので、ちゃんと甘えても良い相手やタイミングを見定めていたり、生意気言っても後からフォローしたりとちゃんと自分の中でコントロールしているように感じていて。でもそれは逆に言えば、翔太が頼るべきで無いと判断した事柄については途端に誰の手も借りようとしなくなる、ということにもなる。
それが顕著だったのが『Memorial Magic Show』と『WORLD TRE@SURE in CHINA』での一幕。
マジックイベントでは、想定外に長い時間仲間を練習に付き合わせてしまったと感じ、かける言葉に迷ってしまうシーンがありました。
ワートレチャイナではさらに深刻で、椅子倒立というステージで披露する大技がなかなか上手く出来ずにいた際、周りからの支えを上手く受け取れずにいた姿がありました。
傍から見れば、気にしすぎじゃない?と思わなくもないのですが、それは私が315プロのアイドルたちがどんな人たちなのか知っているからこそ思えることで。
冬馬や北斗以外のアイドルとはまだまだ共に過ごした時間も短く、加えて翔太にはおそらくアイドルの先輩としての自負があった。
こうした、言うなれば「周りに頼ることに負い目を感じてしまう」という翔太の性質が、完全に、とはいかなくても少しずつとき解されていくのですが、それがどうしてできたのか。
時間が解決していった面もあるとは思いますが、個人的には大河タケルくんの存在が大きかったように思います。
前述したワートレチャイナのストーリーの中での一幕。大技披露前のステージ袖でタケルが翔太に言葉をかけます。
タケル、よく自分は不器用だと言っているイメージが強いのですが、思いを言葉にする時は本当に真っ直ぐなんですよね。そうして翔太も素直にその思いを受け取れた、このシーンが本当に大好きで。
そして2人の関係性はここで終わらなかった。翔太とタケルはエムステにて合計4回も共演することになります。(おそらく全ペアで最多)
その後に行われた『勝利をこの手に!アイドルダービー』と『それゆけ!パッション探検隊』では2人の信頼関係…というか息の合いようがすごかった。
あとタケルってすごい素直に相手のこと褒めてくれるんですよね…。信頼しているということが、真っ直ぐ伝わってくる。だからこそよりタケルのことを信頼しやすくなるように感じます。
(これは少し険悪になった享介とかのんをフォローする前に2人で同時にスン…と動く好きなシーン)
そしてその後の『雨と奏でる四重奏』ではものすごい自然にタケルに甘えている翔太。
【SideM】エムステにおける共演について - 一長一短オンデマンド
この辺りの話は以前の記事でも色々と話してました。
で、ここまでだと翔太とタケルの話だけで終わってしまうですが、それだけでは無い。
もちろんここまでに挙げたイベント以外にもたくさんのイベントがあって、そこでも翔太は色んな仲間たちと関わって、共にお仕事をしてきました。それらを経て行われたのが『冬空に架けるスターライブショー』。
ここでは、ライブ会場にアイドルたちが作ったライトボックスを展示することになっていたのですが、元々4人で1つの物を作る予定だったのを1人1つ作ったらどうかと翔太が提案します。それ自体は承諾できるものの、翔太のスケジュールがかなり詰まっていることを心配されてしまいます。それでもどうにかやれないかと模索する翔太を、周りの仲間たちがサポートする、と提案されます。
そうして、ライブの練習とライトボックスの制作期間に入り、実際に様々サポートされながらその両方を進めていきます。
そして、ここで描かれたのはアイドルの仲間たちからのサポートだけではなく、色んな人に支えられてステージができているということ。
当たり前のことではあるけれど、これまでも、色んな人に支えられてアイドルをやってこれたということ。それはきっと、全てを知ることができるものでも無くて、思わぬ所で助けてもらってることもあって。そして、ずっと隣にいる人も当たり前のように支えてくれて。
色んな人と長い時間をかけて信頼を結んできて、そうしてここで、翔太の中で「周りに頼ること」について、向き合って、少しかもしれないけれどとき解すことができたんじゃないのかなと思います。
前述したマジックイベント、実は最後のシーンで翔太は仲間たちにきちんと自分の思いを伝えられていました。
そしてスターライブイベントでも、同じように翔太は感謝を伝えます。より素直に。
こうして見ると、翔太が周りに頼りづらくなる面があるのって、翔太の優しさの表れでもあるように思います。必ずしも悪いことではない。だからこそ、その根っこの部分は変わらないまま、ちょっとだけ素直になれたことが、すごく良かったなぁと思うのです。
最初のイベントから最後のイベントまで。翔太が、少しずつ信じて、頼るようになれたこと。この一連の物語をきっと私は忘れないと思います。