【SideM】人生は、賭けみたいなもんでも、良いかもしれない【リメショ】
次郎先生のリメショで号泣して、少し自分に優しくなれた話。
10月1日、プラチナデイズガシャ更新日。もとい、何の前情報もないリメンバーショットが公開される日。
その直前まで私は、ずっと何かに追い立てられるような気分でいる日々が続いていました。
そろそろ、将来について具体的に考えなければならない頃合。そう思い始めていた時に色々あり、早く志を決めなければどんどん選択肢が減っていくことに気付いて、「あっ将来ってこんな風に決まっていくんだ」と感じてしまった。そんななんとも言えなくて、やり場も無い失望感を抱えてから、何を頑張るべきなのかも分からないのに、頑張らなくちゃいけない、自分は変わらなくちゃいけない、と焦り始めていました。
“ちゃんとした人生でいなくちゃいけない”、という思いで何をしていてもずっと気持ちが重苦しい。しかもその時は、自分で自分が焦っていることに気がついていなかった。そうして、疲れているのに胸がザワザワして休まらないような気分の日々が続いていました。
そんな中で迎えたリメショ更新日。
プロデューサーさん、「プラチナデイズガシャ」が更新されましたよ!
— アイドルマスター SideM公式 (@SideM_official) 2020年9月30日
今回登場するアイドルは、「山下 次郎」さんです。
アイドルの皆さんの輝く姿を、ぜひチェックしてくださいね!https://t.co/spmNeUCUSw #SideM #エムマス pic.twitter.com/CNk8Z1mX1V
更新画面を見て、担当じゃなかった……!とホッとしたのも束の間、すぐに教育実習生時代の次郎先生の姿が目に飛び込んで来ました。
わ、若い……!めっちゃ緊張してる……。
そうして、色んなことを考えながらその写真を見ているうちに、ボロボロと涙を零している自分がいました。
人間の身体というものは不思議なもので、1度泣き始めると止まらなくなる。ガシャ更新でこんなに泣くことある……?!?!と自分でも訳が分からなくなりながら2時間ぐらいずっと泣いてました。
この時は顔ぐしゃぐしゃにしながら無理やり就寝体制に入ったので、どうして自分がそこまで泣いたのか分かりませんでした。そこから色々考えたけど、翌日の自分のツイートが1番分かりやすいと思ったので一部引用します。
今でこそ気だるげで大人の魅力バシバシで、肩の力を抜いてってよく言っていた次郎先生も、初めて生徒の前に立った時はあんなにピシッとした格好して緊張してて、今では想像もできなかったけどその顔は確かに次郎先生で、あぁ、次郎先生にもこんな頃があったんだってストンと落ちてきて、
でも彼は今アイドルで、キラキラしてて、じゃあそのガチガチに緊張していた頃の経験は全部無駄になったのかっていうと「この頃の思い出が今に繋がってる」って言うんですよ。
ここから今の次郎先生に至るまでのことは想像に任せるしかないのだけど、少なくともこの時展望していたであろう教師としての人生からは外れてる訳じゃないですか。でもチェンジ前の次郎先生すごく幸せそうなんですよ。失敗とか、辛いこともあったけど、案外楽しくやれてるよって声が聞こえた気がして……
私の中での次郎先生のイメージを一言で言うと「大人」でした。見た目も、中身も。
良くも悪くも熱くなり過ぎず、自分や周りの肩の力を抜くことが上手くて、大人かつ教師としての余裕と優しさがある、そんなイメージ。
これまでのストーリーでそんな彼が色々な経験の中で熱くなっていく様を見てきました。
そして、それ以前のことは深く考えたことは無かったけれど、心のどこかで、この人はずっと「肩の力を抜くのが上手い人」でいたんだろうなと思っていました。
そんな次郎先生も、教育実習が始まる時にはガチガチに緊張していた。そのことが、たった1枚の写真からいっぱいに伝わってきて。次郎先生にも、こんな頃があったんだって。
上手く言えないけど、「大丈夫だよ」って言われた気がして。ずっと、ちゃんとした人生にしなきゃ、と息詰まっていた私に、そんなに緊張しなくていいんだよ、と伝えてくれている気がして、それでボロボロ泣いてしまったのかなって思います。
次郎先生のソロ曲、『GOLD〜No.79〜』の中で何度も歌われるフレーズがあります。
「賭けみたいなもんだよ 人生なんてさ」
「賭けみたいなもんだよ 運命なんてさ」
以前は、教師から流れるようにアイドルになって、どんどん変化していった彼自身のことを歌っているだけにしか聞いていなかった。
でも今はそれ以上に、枠に囚われようとして息詰まる必要なんてない。頑張ることは大切だけど、そればっかりじゃない。人生どう転がるか分からないんだから、ほどほどにね。と、そんな風に聞こえるようになりました。ここ以外にもこれまでとは違う聞き方ができて楽しいです。
リメショでボロボロに泣いた翌日は、めっちゃ眠かったけど、すごく心は軽かった。
どう転がるか分からない人生だから、不安もあるけど、少しずつ少しずつ頑張ろうと思えるようになりました。
なんというか、山下次郎の人生に「救済」されてしまったなぁと思います。ちょっと大げさな気もするけど、多分これが今の私の気持ちに1番近い言葉なのだと思います。
ふとした所に、少しだけ前を向けるきっかけが隠れている。そんなSideMが大好きだなぁと思った話でした。
リメショのあれそれが分かるかもしれない生配信
【SideM】『香りのWonder land〜秘密のお誘い〜』イベントストーリー感想【エムステ】
9月某日の私(翔太・雨彦P)「そういやそろそろステくんのイベント予告か〜。タイトル的にアリスっぽくて楽しみだけど担当来たばっかりだし、なんならじゅぴ旗DOSまで担当イベント来ないでしょ〜…」
イベント『香りのWonder land〜秘密のお誘い〜』を開催中です。
— アイドルマスター SideM LIVE ON ST@GE!【公式】 (@SideM_LOS) 2020年9月23日
アリスカフェとコスメブランドのコラボ商品が発売されることになったみたいです。
ピエールくん、翔真さん、夏来くん、雨彦さんの4人がイメージキャラクターに抜擢されたCMのお仕事です!#エムステ #SideM pic.twitter.com/bSpzXys8lB
おるやんけ(報酬だけど)
ローテ早ない?!とか、カード絵良!!!!!とか、なんでRには衣装無いの(定期)とか、衣装無いからここまですごいの着てきたん?!?!などとぐるぐるしながらイベスト読み進めてったらまたも色々刺さってしまったので簡単に感想をまとめたいと思います。めっちゃネタバレしてます。
◇1話
今回は「アリス風カフェとコスメブランドがコラボした香水のイメージキャラクター」のお仕事。
す、すごくアイドルっぽい……!(アイドルです)
カフェの不思議な作りや料理を楽しむ一行。そんな中、お互いの料理を食べさせあいっこするピエールと夏来(かわいい)に仲が良い、と言う翔真さん。
ドッッッッッッ(心臓の音)
未だに「よく共演する」とか「一緒に仕事をすることが多い」とか言われるとめちゃくちゃ動揺してしまう。(過去記事参照)
ちなみにピエールと夏来の共演はワートレフィンランド、School WhiteDay(ホワイトデー2020)に続き3回目です。共演数が3〜4回目になるコンビも増えてきました。
じ、実体験に基づく感想〜〜〜(ジタバタ
ここから何かにつけて次郎先生が私の頭の中をチラつくことになります。
◇2、3話
それぞれが演じるキャラクターをイメージした香水を選ぶアイドル達。
ホワイトデーの話題が出たからてっきりピエールと共演した時の話かと思ったらPにプレゼントしてくれた時の話だった。(しかもアロマキャンドルをくれたのは2019のホワイトデーでした)
チャイナウエディングイベの時も思いましたが過去のイベントの話だけじゃなくて季節もののキャンペーンとかの話も結構出てくるんですよね。
話が逸れますが、私はイベントでのお仕事はあくまで一部で、イベントに出演していない時も“こちら側”の知らない所でお仕事をしているんだろうな〜と思っています(モバでもステでも)。ステ時空でもユニットのお仕事はメインストーリー以外にも結構やってるんだろうな〜という認識です。
話をストーリーの方に戻して、試行錯誤しながらピエールと翔真さんはそれぞれ演じるキャラクターを通して見せたい自分をイメージしながら、夏来と雨彦さんはキャラクターに合わせていつもの自分とは違う雰囲気の香水を選びます。
ほ〜〜、無邪気さや純真さか〜〜。なるほどね〜〜。
この後、無邪気さと純真さに殴られることになるとは思ってませんでした。
◇4、5話
香水を選んだ後は、役作りに入っていきます。
しかしチェシャ猫の「艶っぽい」表現に悩む夏来。そんな夏来に肩の力を抜いてもらうべく翔真さんは一行を公園に連れ出します。そこには綺麗に咲く薔薇の花が。
このシーン、色々見返した結果個人的に1番度肝を抜かれたシーンです。
と、言うのも最初に読んだ時ピエールのセリフに違和感を感じたんですよね。「七分咲き」という言葉を「7割くらい咲いてる」と説明すること自体は特に間違ってはいない。でも、日本語勉強中のピエールがこんな言い方するだろうか?7割という言い方も含めてなんというか辞書的だなぁ、と。でも、私の気にしすぎかな?と思ったし、そこまで重要なセリフという訳でもないと思ったので軽く流していたんです。でも、この違和感、間違って無かった。
(花咲くSchool WhiteDay ストーリー第4話より)
………………
やることが細かい!!!!!
ピエールのこの説明の仕方は一希さんに教えてもらった時のものだった。これで全て納得がいきました。すごいよピエールよく覚えてたね……。
この感想を書くにあたってホワイトデーのイベストを読み返したから気づけたものの、そのままにしてたら絶対分からんかった……。だって半年前のイベントだよ……?それに今回の七分咲きのくだりだって流そうと思えば流せたのにこの僅かな一希さんとのやり取りを入れてくるの、物語繋がっていることもピエールがこうして得た知識をちゃんと覚えていることも示されてて、すっっげぇぇ……となった。
ちなみにピエールと一希さんも既に3回共演したりしてます。(SnowWhiteMovie、青天の315エール、School WhiteDay)
みのりさん……。もしかしてこれもどこかで言及があったりしたんでしょうか?私が見つけられて無いだけかもしれないし、もし無くても2人で花を見に行っているところは容易に想像できる。この2人も仲良かったように思うので。
そしてこの薔薇になぞらえながら夏来にアドバイスをする翔真さん。
本当にこの人はすごいなぁと思います。自分の中に信念があることも、それを人に伝えられることもそう簡単にできることじゃない。その上、この後のストーリーでも垣間見えますが、現状に決して満足せず前に進んで行こうという姿勢。なんというか、本当に隙がないな、と思います。これはまだ私が彼のことをきちんと知れていないから抱く感想なのかもしれません。
◇6話
サブタイトルは「変わりゆく世界で気づいたもの」です。
夏来がこれまでアイドルとして色んな仕事をしていく中で、自分の考え方が変わっていったことについて話します。初めは旬だけだった「大切な存在」がHigh×Jokerのメンバー、315プロの仲間とどんどん増えていった、と。
は〜〜〜〜も〜〜〜〜〜〜〜!!
ちょっとこのままだと一言一句全部の画像貼ってしまいそうなので自重しますが、ぜひ読んで欲しい5、6話。アイドル達それぞれの一言一言にこれまでの歩みを感じられます。
◇7、8話
無邪気で純真な帽子屋に殴られた(要約)
いよいよ撮影本番。チェシャ猫の香りも馴染み、ハイジョのメンバーにも背中を押され、少し自信が付いた様子の夏来。そしてそれは雨彦さんも同様のよう。
また煙に巻いて……はいるけど大分素直になっている気がする……。前だったら「どうだろうな?」ぐらい言っていた気がするので。
そして1番に撮影をしたピエールに続き、雨彦さんも撮影に入ります。
これまでの仕事で、そして今回も様々な経験をしてきた雨彦さんが思うまま素直に演じる『おかしな帽子屋』。
いや、ポテンシャル!!!!!
あとこれめっちゃCV.笠間淳で聞きたい……。
ここに来て引き出し増やしてきたというか、葛之葉雨彦の持つ魅力のまた違う見せ方というか……。
以前の記事で、エムステにおける雨彦さんの変化について少し書きましたが、今回は本人も「新しい挑戦」と考えているように新しいステップに入ったな、という感じがします。
これまでで他者が感じる葛之葉雨彦の魅力を自在に見せられるようになり、今回、自分のこれまでイメージとは違うけれど、自分の思うままに演じることで新しい魅力を発揮して……。なんか、どんどんアイドルらしくなっていくなって思います。まぁずっとアイドルなんですけど……メンタル的な意味で……。というか前回のチャイナウエディングで第1章fin感あるなと思ってたのでちゃんと(?)第2章入ってくれた気がして嬉しかったです。これからがもっと楽しみになりました。
あとスチルが入るのやっぱりすごく良いですね。このせ…おかげで威力マシマシになる。過去のイベントでもスチルついたらとんでもなさそうなヤツ結構あるのでどこかで実装されないかな〜という淡い期待が無くもなかったり……。ここでは雨彦さんのことばっかり書いてますが夏来もピエールも翔真さんもすごく良かったので……。
こういう言葉にいちいち反応してしまう……。
とても良いお話でした。ありがとう。
◇おまけ
School WhiteDay同様に過去のイベストをいくつか読み返していたのですが、その中で良かったなと思ったのが『いざ舞い進め漢道!』(春名上位イベント)です。
実は今回初めてこのストーリーを読んだのですが、単体で見てもすごく良い。ちょっと泣いた。それと、すごく香水イベントの翔真さんの言葉の深さが増したように感じました。
本当は休みを利用して過去のイベストを順番に読んでいこうと思ってましたがなかなかその気になれず……。なのでこうやってちょっとずつ気になったものから掻い摘んで読むのもアリかな!と思いました。
そして次のイベントは九十九一希の千夜一夜物語!すごく……すごく美……。あとチェンジ前みんなかわいい……。
【SideM】エムステ3周年に寄せて
私はエムステが、アイドルマスターSideM LIVE ON ST@GE!が好きだ。
配信サイトでSideMのアニメを見て、たくさんの仲間とアイドルをするJupiterをもっと見たくなりアプリを入れようと思った。でもアイドル育成ゲームなどやったことのなかった私にはモバエムが何をするアプリなのかストアの説明を見てもよく分からず、「リズムゲーム」であることは分かったエムステの方を先に入れた。ちょうどワートレアメリカの終盤だったようで、春名と悠介と消防士の人を眺めながら音ゲー要素のなさに戸惑いつつイベントに触れた。(当時はアニメに出演していたアイドルしか分からず、その後の紅茶イベでは恭二とカフェ店員と綺麗な人とかわいい子……という感じでどうしようかと思った)その後なんだかんだでJupiterのストーリーも進めて、ロード画面を見ながら気になるアイドル達も見つけて、ガシャも引きながらキャラを覚えていって……。それが始めたばかりの頃の記憶だった。
その後、ガシャを引くときに出る雑誌の画像が気になったんだったか、Twitterで見かけて気になった翔太のホワイトデーの話がモバのものだと知ったからだったか、色々と興味をひかれてモバエムも入れた。そしてすぐに始まったのがJupiterとドラスタのウエディングだった。
そうして曲を聞いたりライブ映像を見たりして(3rdは幕張だけ買うつもりが結局コンプリートした)気づけばアイドルマスターSideMのことが大好きになっていた。
……と思い出ボムをぶちかましてしまいました。
エムステ3周年おめでとうございます。
冒頭でいきなり告白したのは最近ようやくエムステの、主にストーリー部分の楽しみ方が分かってきたように思ったからです。私の片想いかもしれないけど、楽しいのでオールオッケーです。
エムステは端的にかつ大袈裟に言うと「絆と可能性の宝箱」だと思うようになりました。
最近のリメショで本格的にその本性を現しつつありますが、おそらく315プロのアイドル全員に気が遠くなるほどの設定が作り込まれていると思われます。経歴とかもそうですが性格とか考え方とか、まるで本当にいる人間みたいな複雑さと難解さを抱えています。でも彼等はアイドルで、そんな彼等が様々な経験を積み重ねていく中でその考え方もじんわりと変わっていって、そしてアイドルとして輝いていく。そんな過程をプロデューサーとして見守っていけるのが楽しくてSideM続けていられるんだろうなぁと思っています。
で、315プロにはそんな人間くさいアイドルが46人もいます。
46人ですよ46人。2人1組にしたら1035通りにもなるんです。
エムステの要素の1つに絆アピールがあります。アイドル2人が一緒にお仕事をすることで絆ptが貯まり、特別なアピールができるというもの。
巨大な「絆」の字に気を取られがちですが、そもそもこのシステム、1035通りのキャッチコピーが用意されてる時点でだいぶ頭おかしい(褒めてる)。
でもこの「1035の絆」こそエムステのやりたい事の1つなんじゃないかなと思うんです。
アイドル同士の共演回数によって育まれている絆については以前の記事で書きました。あれも、絆の1つの形だと思います。でもそれだけじゃない。
複雑な彼等だからこそ、様々な面を持っていて、その時向き合う相手によって意識的にしろ無意識的にしろ見せる面は変わってきます。しかもその一面はどれも、その人自身だけが持つもの。
それは、「アイドルとしての魅力」もまた同義です。
(遊技場のスペシャルゲーム ストーリー第8話より)
一人一人が、それぞれにしかない個性を持っている。だからこそ、共に過ごすアイドル達自身が感じるものも、彼等が見せる空気も、魅力も全て異なっている。1035どれをとっても違うものが見られるんです。
その真骨頂たるものが315フェスだと思います。
(315フェスストーリー 都築圭と九十九一希の場合より)
315フェスで重視されていることは「なぜこの2人なのか」ではなく「この2人なら何ができるか」です。異なる個性を持つ2人がお互いのことを知り、時に共通点も見つけながら1つのステージを作り上げていく。
きっと別のアイドルと組んでも彼等は最高のステージを見せてくれます。でもそこで見られるものは全部違うもので、だからこそここで共に立つ2人が作れるステージは唯一無二のものなんです。
1035の絆は、全部違うものを見せてくれる。私たちがこれまで見て来られたものはほんの一部です。それって、すごいことじゃないですか。
しかもそれは2人1組に限った話じゃない。
エムステのもう1つの大きな特徴として、ユニットの枠を超えたイベントがあります。4人1組ないし3人1組で1つの仕事に取り組んでいきます。
46人で4人1組組もうと思ったら何通りになるんだって話ですよ。
しかもその組み合わせだけじゃない。当然ながらその時の仕事によって見せる姿も引き出される魅力も異なってきます。
4分の3メンバーが同じなイベントもいくつかあるので、それらを見比べてみると結構面白い。異なる仕事で、1人メンバーが違っているだけでも雰囲気がだいぶ変わっていたりするんです。
(思いつく例だと、ワートレフランスと百鬼夜行、夏空ミルキーウェイとチャイナウェディング、ワートレカナダとフューチャーヒーローズなどでしょうか)
しかも、ただそれぞれのイベントで違ったアイドル達の姿が見れるだけじゃない。共演するごとに絆が深まっているように、彼等はそれらの経験を糧にして進んでいるんです。
少し私の担当アイドルの1人、葛之葉雨彦の話をします。
(絢爛なるチャイナウェディング ストーリー第6話より)
このストーリー、なかなか色々なものをぶち込んでいきましたが、その中の1つに次郎先生と雨彦さんがお互いをライバルだと認めあったことがありました。
「ライバル」という言葉を最初に出したのは次郎先生を占った占い師ですが、面と向かって、「負けまいと思っている」と先に口に出したのは雨彦さんでした。
これ、めちゃくちゃ衝撃を受けてしまって。雨彦さんは仕事には真面目ですが、自分から誰かと競い合おうとするタイプではないと思ってたんです。
(Balloon wind!青嵐に舞う風船 ストーリー第4話より)
でも、雨彦さんが次郎先生を意識しているような描写は以前にもありました。
(2ndAnniversary 315Fantastic stage ストーリー第7話より)
ここに至るまでの変化をひとくちに説明するのは難しい。それこそ、これまでの経験が糧になっていった故のものだと思います。
説明するのは難しい、と言いつつ1つ挙げたいものがありまして。それが、雨彦さんの「自分を魅せること」に対する意識の変化についてです。
さっきのシーンで雨彦さんが対抗心を燃やした後、偶然上から星飾りが落ちてきます。雨彦さんはそれを上手く使って、「大人の魅せ方」をしたんです。しかもこのセリフ、完全に分かってやってる。自分の魅力を。
じゃあ最初からそうだったか、最初から自分の魅力を自覚して自分の意志で引き出せていたかというと多分そうでもない。
(遊技場のスペシャルゲーム ストーリー第8話より)
ちょっと理由付けが逆説的になってしまうんですが、ここで自分の魅せ方を見直した、ということはそれまではある程度異なる考え方を持っていた、ということだと思います。(紅葉の写真イベントでも若干その節があった)
ここのイベントで雨彦さんが翔太に学んだことはおそらく「自分の持つ個性をアイドルの魅力として昇華すること」だったと思います。
詳しくはストーリーを読んで欲しいんですけど、この話、何が面白いって翔太がずっと「素」の状態なんですよね。雨彦さんにお礼を言われてもよく分かってないし。でも雨彦さんはそんな翔太の姿から学び得るものがあった。
ここでちょっと声を大きくして言いたいのが、翔太が素でいられたのはこのメンバーだったからこそだと思う、ということなんです。
(一応私は翔太Pも兼任してる、ということを付け加えておきますが)翔太は結構その場に合わせて立ち居振る舞いを変える人です。何か困っていたり悩んでいたりしている仲間がいればさりげなくサポートしたりもするんです。
でもこの仕事は翔太以外大人なメンバーで、(あと個人的に翔真さんとみのりさんってアダルト組の中でもかなり安定感のある方の人達だと思っている)特別気を使ったりする必要も無かった。
そんな翔太が、ありのままの魅力をアイドルとして見せて周りを惹き付けている姿から雨彦さんも自身の魅力を引き出すことを学び、それを実践して何より仲間にも認められたことで自信になった。(この時雨彦さんが撮影前に「賭けてみるか」と言っていたのが印象的です)
もちろんこれだけが要因ではないですがここでの経験は確実に「ライバル」の関係性にも繋がっているように思うんです。
少々長くなってしまいましたが、要するに何が言いたいって、もしこれまでの仕事で1人でもメンバーが違っていたりしたら全然違う輝きができて、全然違う成長の仕方をしていたかもしれないということなんです。
それは、これからの仕事にだって言えることなわけで。
どのメンバーで、どんな仕事をするかによって見せる一面も、得られる経験も違ってくる。それぞれで仲間に影響を与えられることもあれば逆に与えることもある。
何度も言いますが315プロには46人のアイドルがいます。考えてて気が遠くなってきました。可能性は無限大ですよ。
どんなメンバーのお仕事でも特別なものになるわけですが、当然その中で最も特別な枠組みがユニットです。
越境イベントがメインのエムステだって、その基盤にはユニットがあります。
そこで出てきたのがDRAMA ON ST@GE、通称DOS。ちょうど今カフェパレの公演真っ最中です。
内容には特別触れませんが第1回の虎牙道とWの公演含めてすごいです。さすが初っ端から長文ストーリー案を3つもお出ししてきただけある。(しかも8回分全部違うやつ)
ワートレに次ぐ目玉イベントとしてユニットでのお仕事が出てきたのが個人的に好きな所でして。
それぞれのメンバーが色んなアイドル達と色んな仕事をして色んな経験をして、そこで得たものをそれこそホームグラウンド的なユニットで発揮する。しかもその仕事内容はP達によって提示されるんです。めちゃくちゃワクワクする。
そういう意味でも、担当の公演楽しみだな〜という気持ちでいっぱいです。他にも楽しみなことはいっぱいありますが。
(ちなみにカフェパレDOS公演冒頭のカミサマ東雲さんを見てちょっと牛乳イベを思い出したりしてました)
315プロには46人のアイドルがいて、それぞれがそれぞれにしかない個性を持っていて、その個性を色んな組み合わせで見たら面白いよね、色んな輝き方ができるよねって、そんな可能性をエムステはいっぱい見せてくれているんだと思います。
(夏空ミルキーウェイ ストーリー第8話より)
そして、その中で育まれる絆がある。マイデスク会話なんかを見ていると、その絆はこっちが気づいている以上に広がっているように感じます。
これからも、たくさんの特別な輝きが見られるのかと思うと、とても楽しみです。読めてない過去のストーリーもあるから、そういうのもちゃんと読み返したいなぁ。
……と、この文章を書いていた最中に3周年特別ストーリーの告知が来ちゃった。
いや〜〜タイトルから個性全開じゃん!最高だよ!やっぱ大好きだな!
改めてこれからもよろしくねエムステくん!
【SideM】エムステにおける共演について
※以下の文章はしがない翔太・雨彦Pの個人的な見解と感想に基づくものです
アイドルマスターSideM LIVE ON ST@GE! にて開催中(6月21日〜28日)のイベント、絢爛なるチャイナウエディング。
すごい。何がすごいって全部すごいんですけどイベントストーリーがすごいんですよ。雨彦Pの私は冗談抜きで泣いてしまった。お礼を言うのは変かもしれないけれど私は次郎先生にありがとうと言いたい。
泣かされたポイントは幾つかあるけれど今回は「共演について」書きたい。と、いうのもMステにおける共演についてはもう1人の担当である翔太に関しても色々考えていた最中だったのです。
(イベント開催中ということでまだストーリーを読んでいない方、ネタバレ厳禁な方はここでリターンして下さい)
ストーリー第5話、次郎先生が雨彦さんに自分の身の上について語るシーン。
次郎先生の言う通り2人が共演するのは七夕ライブ(夏空ミルキーウェイ)、2周年ライブ(315Fantastic stage)に続き3回目です。おそらくかなり多い方だと思います。
最初にここの話を読んでめちゃくちゃびっくりしました。次郎先生が雨彦さんに身の上話をしたことも、その語り出しが「共演することも多いから」だったことも。(もちろんそれだけが理由で話したわけでは無いでしょうが)
ただ共演しただけで信頼度が上がるとも限らないけれど、仕事をする度に考え、時にはピンチも乗り越えていく315プロのアイドル達にとっては一度でも共に仕事をした、ということは大きなことなのだと思います。隠すことではない、と言っているとはいえ決して軽いものでは無い家族の話ができるぐらいには。
で、なんでそこまで共演の話をしたいのかというと先に述べたようにここで翔太Pの私がじっとしてられなかった。
前回のイベント、雨と奏でる四重奏、ストーリー第2話での一幕です。
実は翔太は大河タケルくんと4回もの共演を果たしています。(ワートレ中国、アイドルダービー、パッション探検隊、四重奏)
そういう経緯もあって2人の仲の良い描写がとても多くて、それだけでも嬉しかったのですが私はあるシーンに衝撃を受けてしまった。
ストーリー第3話、テラリウム作りに疲れた翔太がタケルに甘えるシーン。
実を言うと最初に読んだ時は軽く流してました。全体を通して2人の仲が良かったことと、この翔太の甘え方が見慣れたものだったからかもしれません。でも後から考えてみて気づいた。なぜ「見慣れたもの」なのか。
(この甘え方は翔太が対冬馬に向かってしてきたものでは……?)
事件だと思った。
確かに翔太は愛され上手で国民的弟です。でもJupiter(特に冬馬)以外にこんな風に一方的に甘えることってほとんど無かったんです。むしろ他のアイドル達相手だと距離感を見計らったり、先輩としてリードしようとしたり、状況を冷静に見極めて行動することが多かった。
(Magical Memorial Show ストーリー第4話より)
翔太は人間関係に対してとても繊細なので、心から甘えられる相手が限られてくるのは無理のないことだと思います。
で、そんな翔太がタケルに「疲れたから手伝って」という甘え方をしたことに衝撃を受けたわけですが十二分に納得もできたんです。それはこれまでの共演における積み重ねがあったからこそだと思います。ここまでの関係性を持てるほど信頼関係が築きあげられている。
ここに関しては各イベストを順に読んでもらった方が早い。
……と丸投げするのはあんまりなので私の大好きなシーンをひとつ。
WORLD TRE@SURE in CHINA、ストーリー第7話、翔太とタケルが舞台に上がる直前のシーンです。
翔太はこのステージで椅子倒立という難易度の高い技に挑戦するのですが、練習では一度も成功させることができていませんでした。それでも弱音を吐こうとはせず、普段通り振る舞う翔太にタケルが言葉をかけます。
ここより前のストーリーで、翔太がタケルの緊張を察知してフォローするシーンがあったのですが、ここでタケルが返してくれたことが本当に嬉しかった。
ここで十分に2人の信頼関係は構築されていたんですよね。そして、それ故にその後のアイドルダービー、パッション探検隊で2人は31500%良い意味で“名脇役”だった。そしてその間に見える信頼度がすごかった。
(勝利をこの手に!アイドル☆ダービー ストーリー第6話より)
話を少しチャイナ婚活に戻します。今回雨彦さんと次郎先生がお互いを認める「ライバル」と明言したことが強烈なインパクトを残しましたが、これも1つの信頼の形で、翔太とタケルの関係も同じ種のものだと思います。(ここの「ライバル」発言についても言いたいことは山ほどあるけど長くなるのでまたの機会に)
チャイナ婚活ストーリー第8話と四重奏ストーリー第7話です。
ここまで書いといてあれですがこの2枚の画像だけで語り尽くせる気がしてきた。
ストーリーの方向性がどうとか大それたことを言うつもりはありません。ただ、周りを俯瞰しながら動くことが多かった担当が、ユニット外で心から信頼できる相手に巡り会えたこと、それをこちらに感じさせてくれたことが本当に嬉しかったのです。
15ユニット46人からランダムで共演するステくんです。もしかして、これまでのイベントで1人でも違うメンバーと共演していたらまた違った関係性が生まれていたかもしれない。それこそ「運命」だなぁなんて本気で思えてきちゃうんです。ありがとうMステ。ありがとう315プロ。ありがとうSideM。
……雨彦さんは早くうちに来てください。